ENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE 第4戦『SUGOスーパー耐久4時間レース』が、7月4日〜5日の2日間、宮城県・スポーツランドSUGOで開催されました。
目次
7月4日(土)公式予選 8:00〜
Bドライバー予選
今回は、通常とは異なる「ノックアウト方式」の予選が採用されました。
S耐のノックアウト方式は、まずグループ2の全車両のBドライバーが15分間の予選を行い、その結果に応じてAドライバーは上位半数がQ2A、下位半数がQ2Bに振り分けられます。その後Aドライバーが各10分間の予選を走行し、最終的にグリッドを争います。Aドライバー予選は走行台数が少ないため、クリアラップを取りやすい方式です。
武夫さんは5周目に1分35秒916を記録。私はQ2Bから予選に挑むことになりました。
セットが煮詰めきれない状況でもベストが尽くせた武夫さん
Aドライバー予選
私の予選(Q2B予選)は、直前に雨が降り始め、ウエット宣言が出された状況でのタイムアタックです。路面温度も低かったことから、今回はタイヤをしっかり温め、最後のアタックでタイムを出す作戦を選択し、予選に挑むことにしました。
狙い通り最終アタックでは、自己ベストを更新するペースで走行していましたが、最終コーナー手前でクラッシュ車両が発生し黄旗が提示。その時点では5台中3番手のタイムでしたが、当該ラップは黄旗のためタイムは抹消となり、1分44秒737が正式タイムとなりました。
公式予選結果はST-4クラス10位。悔しい結果となりましたが、雨の予選では最後のアタックに賭けるだけでなく、早い段階で確実なタイムを残しておくことの重要性を学ぶ予選となりました。
予選の位置極め、タイヤの温め方が毎回の課題となっています
C・Dドライバー予選
決勝へ向けた最終確認
C・Dドライバー予選は、スターティンググリッドを決めるためではなく、決勝を見据えたセッティングやタイヤ、燃料搭載量などを確認する大切なセッションです。
セッション開始頃には雨も上がり、路面は徐々にドライアップ。最初に藤原くんが決勝用タイヤのスクラブ(皮むき)を兼ねて1分36秒775を記録しました。
続いて箕輪くんが1分36秒710をマークし、ST-4クラス4位で予選を終了。決勝へ向けた準備を整えることができました。
7月4日(土)ピットウォーク 10:05〜
今回もたくさんの方がピットウォークに足を運んでくださり、本当にありがとうございました。
また、20代の頃から応援してくださっている、元仙台ハイランド支配人で現在は大沼プランニングの、近藤さんにもお会いすることができました。長年変わらず応援していただけることに、心から感謝しています。
4時間耐久レース 決勝(12:30〜)
グリッドウォーク
グリッドウォークでは、スポンサーの皆様やファンの皆様、チーム関係者の皆様からたくさんの温かい声援をいただきました。決勝前の緊張も和らぎ、皆さんの応援を力に変えて、いよいよ4時間の決勝レースへと挑みます。
浅野ファミリーと表彰台目指して頑張ります!
決勝直前に発覚したトラブル
ここまで18号車は大きなトラブルもなく順調に準備を進めていました。しかし、決勝直前になって燃料系のトラブルが発覚。監督、エンジニア、武夫さん、メカニック全員で協議し、燃料を少なめにして約30分ごとにピットインを行い、完走を最優先とする作戦へ切り替えました。
スタートドライバーは、今回も私が担当。ただし、まずはマシンの状態を確認するためスタート直後に一度ガレージへ戻り、車両チェックを行ってからレースを続行することになりました。
いよいよ4時間レースがスタート
7月4日12時30分。梅雨空の下、4時間にわたる戦いの火蓋が切って落とされました。
スタート直後、私は4コーナーで210号車をパスし、できるだけ前車についていけるよう最終コーナーまで走行。その後、予定どおり1周目でピットインし、マシンの状態を確認しました。
幸い大きな問題は見つからず、再びコースへと復帰します。
1周目でのピットイン
1回目のスティント 多くの学び
燃料を軽めに積んでいたこともあり、マシンは非常に乗りやすい状態でした。
一方で苦労したのは、ST-5クラスやST-3クラスとの混走です。今回は「次戦以降につながる経験を積んできてほしい」と送り出して頂いていたので、さまざまなトライをしながら走行しました。
約27分を走行したところで、武夫さんへドライバーチェンジ。その後、箕輪くん、藤原くんへと18号車のバトンがつながれていきました。
路面コンディションの変化との戦い
再びハンドルを握った2回目のスティントでは、路面にタイヤカス(マーブル)が増え、1回目よりアベレージタイムを維持することが難しくなっていました。
さらにSUGOは、オーバーテイクできる場所が限られます。各クラスが優勝争いをしている中、相手のレースを邪魔しないよう、抜くタイミングや抜かれ方には細心の注意を払いながら走行しました。
その一方で、同じST-4クラスのGR86と何周にもわたってバトルを繰り広げ、何台かをオーバーテイクできたことは大きな収穫でした。混走での駆け引きや路面変化への対応など、スーパー耐久ならではの奥深さを改めて学ぶことができました。
次戦につながる4時間
私は合計37周を走行し、Aドライバーの規定周回数をクリア。その後は藤原くん、箕輪くん、武夫さんへとバトンをつなぎ、18号車は無事チェッカーを受けることができました。
前戦の富士24時間ではチェッカーを受けられなかっただけに、今回完走できたことはチーム全員にとって大きな喜びでした。結果には悔しさが残りましたが、18号車本来の速さも確認でき、次戦へ向けて大きな手応えを感じたSUGOラウンドとなりました。
レースリザルト
ドライバーレポート
Bドライバー 浅野武夫選手
「決勝直前にトラブルが発生し、思うようなレースができなかったことは本当に残念でした。それでも無事に完走できたこと、そして、かずみっちがレースを楽しみながら走れたことが何より良かったと思います。
ドライバー全員が安定したタイムで走ることもできましたし、チームとして収穫のあるレースでもありました。次戦に向けてマシンをしっかり仕上げ、またみんなで頑張っていきたいと思います」
Cドライバー 箕輪卓也選手
「今回は4時間レースということで、スプリントレースっぽい展開になると考えていました。練習走行は雨の影響で十分な走行時間を確保できませんでしたが、セットアップは順調に進み、良い状態でレースウィークを進めることができました。
しかし、予選終了後にトラブルが発生し、決勝ではマシンの様子を見ながらの走行となりました。そのような状況の中でも、ドライバー全員がマシンを労りながら最後までバトンをつなぎ、無事にチェッカーを受けることができたことは良かったと思います。
今回の経験を次戦への課題とし、さらに良い結果を目指して頑張ります。応援ありがとうございました」
Dドライバー 藤原大暉選手
「決勝直前にトラブルが発生し、完走できるかどうか分からない状況でレースがスタートしましたが、まずは無事にチェッカーを受けることができて良かったです。
マシン自体のスピードは十分にあることも確認できましたので、今後に向けて期待できる内容だったと思います。
次戦の岡山は3時間耐久のため私は参戦しませんが、チームのためにできることは精一杯サポートしていきたいと思っています。 次戦も応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします」
監督 浅野真吾
「決勝レース直前にトラブルが発生し、残念ながら厳しい状況でのスタートとなりました。その時点で思い描いていたレースプランは崩れてしまいましたが、ドライバー、メカニック、スタッフ全員が最後まで諦めることなく力を合わせ、無事に完走することができました。本当に感謝しています。
次戦に向けては、しっかりと車両を仕上げ、万全の体制で表彰台を目指して戦いたいと思います。引き続き応援をよろしくお願いいたします」
最後に、Aドライバー 三上和美から…
「スタート直前にマシントラブルが発生する厳しい展開でしたが、ドライバー、メカニック、エンジニア、スタッフ全員が最後まで諦めることなく力を合わせ、無事にチェッカーを受けることができました。結果には満足していませんが、18号車の速さと可能性を改めて感じることができたレースでした。
また、レース後に同クラスの関係者の皆さんから「いい走りだったよ」と声を掛けていただけたことは、本当に嬉しく、大きな励みになりました。
一方で、自分自身の走りにはまだまだ課題があります。SUGOは勇気を持って攻め切らなければタイムが出ないサーキットですが、今回も最後の壁を越え切ることができませんでした。しばらくフランスへ戻りますが、SIMトレーニングや体力づくりを続け、少しでも成長した姿で次戦を迎えたいと思います。 応援してくださったスポンサーの皆様、ファンの皆様、そしてチームのみんな、本当にありがとうございました」
あとがき
今回はグループ2に、全部で30台が参戦しました。大きなクラッシュこそありませんでしたが、私たちの18号車をはじめ多くのマシンがトラブルに見舞われ、FCYも3回導入されるなど、4時間という短いレースの中にも耐久レースならではの難しさが詰まった一戦でした。
結果は悔しいものでしたが、18号車本来の速さを確認できたこと、そしてチーム全員で力を合わせて4時間を走り切ることができたことは、次戦へ向けた大きな収穫だったと感じています。
次戦のオートポリスはST-4クラスがお休みのため、18号車は参戦しません。応援に行きますとご連絡をくださった皆様、本当にありがとうございます。ST-4クラスの次戦は、10月24日〜25日に開催される岡山ラウンドです。それまでフランスで仕事とトレーニングに励み、少しでも成長した姿で戻ってきたいと思います。
最後に、梅雨の不安定な天候の中、朝早くからレースを支えてくださったオフィシャルの皆様、STMOの皆様、一緒に戦ってくださったチーム・ドライバーの皆様、応援してくださったファンの皆様、そして浅野レーシングサービスの皆さん、本当にありがとうございました。皆さんのおかげで、今回も多くのことを学びながら4時間を走り切ることができました。次戦もどうぞよろしくお願いいたします。