「ジムニー」の兄貴分として、排気量を拡大したエンジンにワイドトレッド&オーバーフェンダーで走りの性能を高めた「ジムニーシエラ」。現行型(JB74)は、軽自動車版のJB64とともに2018年に誕生した。
メーカー自身も“心を解き放ち、自由を楽しむ。”というコンセプトを掲げているように、このクルマには「どこへでも行けそう」と思わせる独特の世界観がある。
だからこそ、「人とは違うシエラにしたい」と感じるオーナーも多いのでは?
純正では15インチを装着するジムニーシエラ
ギア感、ラギッド、レトロ、アーバン……と、ホイールひとつでキャラクターが大きく変わるのも、“シエラカスタム”のおもしろさだ。
今回は、そんなジムニーシエラに映えるwedsのアルミホイールを紹介したい。
目次
「ジムニーシエラ」にマッチするホイール・タイヤサイズ
まずはサイズのチェックをしておこう。軽自動車版ジムニーが標準で16インチなのに対し、ジムニーシエラは15インチがノーマルとなる。
■純正ホイール・タイヤサイズ
ホイール:15インチ/タイヤ:195/80R15
■おすすめホイール・タイヤサイズ
ホイール:15〜16インチ/タイヤ:215/75R15〜225/70R16
現在のジムニーシエラカスタムでは、“タイヤの肉厚感”を生かしたスタイルがオススメ。純正と同じ15インチではなく、16インチへのインチアップスタイルが主流だ。
※タイヤサイズやオフセットによってはフェンダーからの突出、干渉などが発生する場合があるため注意したい。
WEDS ADVENTURE「MUD VANCE」とは?
MUD VANCE(マッドヴァンス)は、wedsが展開するオフロード系ホイールブランドWEDS ADVENTURE(ウェッズ アドベンチャー)のモデル群。
近年のSUV・クロカンブームの中心にあるシリーズであり、無骨さだけでは終わらない新たなスタイルを取り入れている点が特徴だ。
WEDS ADVENTURE MUD VANCEシリーズ(※一部シエラ非対応モデルもあります)
近年のカスタム・トレンドは、メッシュ、ディッシュ、レトロ、ミリタリーなど、スタイルそのものを作り分ける流れへと進化している。
ブラック系で無骨にまとめるか、ブロンズ系でアーバンテイストを強めるか。カラー選びだけでも、ジムニーシエラの印象は大きく変わるから選び甲斐があるというものだ。
オフローダーにディッシュスタイルの新提案:MUD VANCE DX
2026年モデルとして登場したMUD VANCE DX(マッドヴァンス ディーエックス)は、センターに刻印したMUD VANCEロゴが特徴的なディッシュデザイン。
写真のマットブラックポリッシュでは、センター部がポリッシュ仕上げとなりロゴが強調。もうひとつのフルマットブラックでは、全体を黒で引き締める。
どこかラリーマシーンのような雰囲気も醸し出すディッシュホイールは、どちらのカラーを選んでも個性的なスタイルとなることは間違いなし。オーバーフェンダーとの相性もバツグンだ。
ミリタリーテイストにもレトロカスタムにもマッチ:MUD VANCE CL
これまでのMUD VANCEシリーズとは一線を画するデザインで登場したMUD VANCE CL(マッドヴァンス シーエル)。
アルミホイールでありながら、スチールホイールのような雰囲気を実現するオールドスタイルのデザインが特徴で、外側のサークルには丸穴、内側のサークルにはMUD VANCEのロゴが刻まれる。
写真のグレーやグリーンのボディカラーと組み合わせばミリタリー風になるし、ベージュやホワイトにコーディネートすれば、流行りのレトロカスタムに仕上げることができるだろう。
カラーはフルマットブラックと、シャープのマットグレーをラインアップ。
クロカン感を一気に高める立体スポーク:MUD VANCE SD
立体感を強調したスポークデザインが特徴のMUD VANCE SD(マッドヴァンス エスディ)。シャープな形状のスポークを放射状に広げることで、クロカンらしい力強さとスポーティさを両立。リムいっぱいまでスポークを伸ばすことで、大径感も感じさせるのも特徴だ。
平面基調のシンプルなジムニーシエラのボディに組み合わせば、ホイールの立体感とのコントラストが生まれ、ダイナミックなスタイルを創出する。
シンプル+立体感で派手すぎない絶妙な存在感:MUD VANCE X type F
オフ系ホイールにも“引き算の美学”が求められる時代になった。MUD VANCE X type F(マッドヴァンス エックス タイプエフ)は、その流れを色濃く反映したモデルだ。
ディッシュ風にも見えるシンプルな面構成に対し、外周ディテールで立体感をプラス。派手すぎないのに存在感があり、ブラックボディとの組み合わせでは“ステルス感”のあるスタイルへと仕上がっている。
MUD VANCE X type Fは、フルマットブラック、ザラっとした質感を持つフリントブロンズの2色をラインナップ。
フリントブロンズのほうは、ザラついた質感がラギッドな雰囲気を与える。シンプルだからこそ、色と質感が印象を左右する。
メッシュ系オフホイールの最前線:MUD VANCE X type M
最近のオフロードカスタムでは、“メッシュデザイン”を取り入れたスタイルも人気を集めている。MUD VANCE X type M(マッドヴァンス エックス タイプエム)は、その流れを象徴するモデルである。
ビードロック風デザインと高密度メッシュを融合することで、無骨さと繊細さを両立。アウトドア感を残しながらもメッシュならではの繊細さを漂わせているのも印象的だ。
カラーはマットブラックと写真のマットガンメタをラインナップ。ボディカラーとのコーディネート、もしくはコントラストを楽しみたい。
王道オフスタイルを現代的に再構築:MUD VANCE X type S
極太6スポークデザインを採用したMUD VANCE X type S(マッドヴァンス エックス タイプエス)は、往年のクロカンホイールを思わせる無骨さが魅力。
一方で、スポークエッジやディテール処理は現代的で、単なる懐古スタイルでは終わらない絶妙なバランス感を持っている。マットな質感によりホイールの存在感がより強調され、“本気感”のあるオフロードスタイルを演出。質実剛健なアウトドアギアのような雰囲気に仕上げられる。
カラーはフルマットブラックと素材感のあるフリントグレイの2色。最近はこうした“ネオクラシック系オフホイール”が再注目されており、ジムニーシエラとの相性も非常に良い。
ブロンズ人気を加速させる注目作:MUD VANCE 08
メッシュ風スポークにピアスボルトを配したようなデザインのMUD VANCE 08(マッドヴァンス ゼロエイト)は、WEDS ADVENTUREならではの創造性のあるモデル。
立体的なデザインはオーバーフェンダーとの相性もよく、アウトドア感と高級感を両立。ピアスボルトがアクセントになり、スポーティな雰囲気すら演出できる。
カラーは、写真のマットブロンズのほか、ザラついた質感がラギッドな印象を与えてくれるフリントブラックも用意。
スリットが決め手の5スポーク:MUD VANCE 07
5本スポークは好きだけど、シンプルすぎるのはつまらない。そう思っているなら、MUD VANCE 07(マッドヴァンス ゼロセブン)に注目してほしい。
5本のスポークにはスリットが入り、無骨さを持ちながら繊細さと個性を感じさせるもの。古典的すぎない絶妙なバランス感を実現している。
フルマットブラックとザラザラ感のある質感がポイントとなるフリントグレイの2色展開だが、どちらを選んでもきっと想像を超えるスタイルが完成するだろう。
“分かる人には分かる”タイプのカスタムを狙うなら非常におもしろい存在だ。
無骨系ミニマルデザインの完成形:MUD VANCE 06
クロスカントリーな雰囲気を強めたいなら、無骨なまでにリム感を強調したMUD VANCE 06(マッドヴァンス ゼロシックス)に注目してほしい。
装飾を抑えたスポークデザインは、一見シンプル。しかし、デザインの入った太いリムがタイヤの連続性を感じさせ、足元を力強く見せてくれる。
カラーはフルマットブラック、ブラックポリッシュブロンズクリア、マットブラックポリッシュの3色。
ダーク系ボディカラーならモノトーン感と、ライト系カラーならコントラストが生まれ、ダイナミックなスタイルに仕上げることができる。
レトロスポーツを今風に履く:HASE SPEC II
“ネオクラシック”路線が人気を集める中、HASE SPEC II(ハセ スペック ツー)は非常に存在感のあるMADE IN JAPANモデルだ。
シンプルな5スポーク構成は1980〜90年代のスポーツホイールを思わせるが、現代的なサイズ感や仕上げによって古臭さを感じさせない。無骨なジムニーシエラに、どこか軽快な空気感を加えてくれるのも魅力である。
事実、WedsSportで主に採用される「AMF製法」により作られる、唯一のWEDS ADVENTUREでもある。AMF製法とは、軽量化、強度、ディスク面のデザイン性、全てを高次元で実現する第3の製法だ 。
写真のような深いグリーンのボディとの組み合わせでは、クラシカルな雰囲気がより際立ち、独特の存在感を放っている。
オフロードでのポテンシャルは第一級だ。
都会派アウトドアを狙うならこの路線:STADTBERGE II
“アウトドア感はほしいが重すぎるのは避けたい”という人には、STADTBERGE II(スタットベルク ツー)を勧めたい。
シャープなメッシュデザインは、従来のクロカン系とは異なる軽快さを持ち、アーバンなシーンでも違和感のない雰囲気を作り出す。
フルマットカラーよりも陰影が際立つセミマットブラックのカラーも、STADTBERGE IIの特徴のひとつ。街でも山でも自然に馴染む絶妙なバランス感が魅力だ。
さらなる軽快感を求めるなら7スポークもあり!:STADTBERGE
STADTBERGE IIがメッシュテイストであるのに対し、STADTBERGはシンプルな7スポークデザイン。派手さを抑え、純正感覚で装着できるスタイルは、初めて社外ホイールを装着する人にもオススメだ。
同様の理由で、スタッドレスタイヤと組み合わせる人も多い。
一方で、作り込まれた形状はWEDS ADVENTUREならではのもの。シンプルながら、ジムニーシエラの質感がグンと上がることは間違いない。
ブラックポリッシュブロンズクリアとセミマットブラック、2つカラーや好みやボディカラーに合わせて選びたい。
クロカンスタイルの王道を貫く硬派モデル:KEELER TACTICS
クロカンホイールの世界では、“5本スポーク”が今も特別な存在感を放っている。KEELER TACTICS(キーラー タクティクス)は、その王道を真正面から突き詰めたモデルだ。
極太スポークによる力強さは、現代の細身メッシュ系とは対照的。それだけに、ジムニーシエラへ装着した際の“本格感”は圧倒的である。
往年のクロカン四駆を思わせるようでもあり、ラリーカーのような走りも予感させる。いずれにしても、軽快感のある5本スポークの魅力は不変だ。
ホイールひとつで、ジムニーシエラはもっと楽しくなる
今回紹介した13本は、どれもジムニーシエラを大きく変えてくれる魅力的なモデルばかりだ。ただし、その方向性はかなり違う。
無骨なオフロード感を強めたいならMUD VANCE系。レトロ感を楽しむならHASE SPEC IIやMUD VANCE DXも面白い。
一方で、最近のジムニーシエラカスタムらしい空気感を狙うなら、STADTBERGE IIのような選択肢も魅力的だ。ゴツくなりすぎず、それでいてしっかり“ジムニーらしさ”も引き出してくれる。アウトドア感と都会的な上質さ、そのバランスが絶妙なのである。
つまり、“どれが正解か”ではなく、“どんなジムニーシエラにしたいか”で選ぶのが、ホイールカスタムの醍醐味だ。
そして、“普通じゃ物足りないオーナー”ほど、その違いにこだわりたくなるはず。
足元を変えた瞬間、ジムニーシエラは驚くほど表情を変える。だからこそ、自分だけの1本をじっくり選んでほしい。