【浅野レーシングサービスに密着!】スーパー耐久2025 第3戦「富士24時間レース」のリアル2 ~決勝前半編~

2025年5月30日(金)〜6月1日(日)、静岡・富士スピードウェイにて開催された「ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE」第3戦『NAPAC富士24時間レース』。

過去最多の60台がエントリーし、来場者は5万3,500人。注目度MAXのビッグイベントとなった。

その中で、18号車「WedsSport GR86」でST-4クラスに挑んだのが「浅野レーシングサービス WedsSport GR86(#18)」である。

今回は、24時間決勝レースがスタートした初日=“前半戦”の舞台裏をお届けする。

目次

熱気と混乱のスタート前

決勝当日の朝。まずはウォームアップ走行から始まる。

ピット前にはピットウォークを待つファンが行列をつくり、ご当地キャラクターの姿もチラホラ。レース前から会場には独特の高揚感が漂っていた。

S耐には、「GoTake」インストラクター陣も多数参戦しており、ピット裏は多くの交流と情報交換の場にもなっている。

そして注目の一幕では、トヨタ自動車会長であり“モリゾウ”の名でおなじみのMORIZO選手が、水素エンジン車両をドライブ。新技術に挑戦(?)していた。

やがて訪れるスタート時刻。だがその直前、天候が急変。コース全体が雷雨に見舞われ、レースは1時間ディレイされることとなった。

「濡れ濡れ濡れ……って、レインちゃうわ! 濡れ濡れやないか(笑)。“スリック”って言い間違えたし、しかも全然おもんないな〜」(藤原選手)

そんな緊張を和らげるやりとりもあったが、ピット内には明らかに張り詰めた空気が漂う。

S耐公式TVの取材を受ける中、クルーもドライバーも次第に表情が引き締まっていく。

「はい、みんな、ちょっと表情が硬いです〜」(取材記者)

雨、霧、SC、そしてドライへ

決勝レースはセーフティーカー(SC)の先導でスタートした。

雨脚が徐々に弱まり、SCが解除されると、各車は水煙を上げながら激走。そのうち路面が乾き始め、各チームは続々とドライタイヤへ交換を進めた。

「前の車がどんどん追い上げてきてる。すぐ後ろまで来てます」――ディスプレイに映し出される戦況に、固唾を飲む選手たち。

序盤は藤原大暉選手がスティントを担当し、その後伊藤慎之典選手に交代。

難しい路面状況の中、彼は冷静な判断でレースを進めた。

「最初は雨の量が多くて、思ったよりペースが上げられなかった。けれど途中で考え方を切り替えた。雨が上がって路面が乾く方向にあると判断して、とにかくタイヤをマネジメントすることを意識した。今はもうかなりドライアップしてきていて、スリックでもペースは悪くない。この調子で頑張りたい」(藤原選手)

夜の帳が下りる頃、ドライバーは伊藤選手から三上和美選手へ。バイザーをあえて下ろし、暗闇に目を慣らす“夜戦”の準備が始まった。

「タイヤのグリップを残しながら周回して、最後の5周でスパートをかける走りにした。

全体を安定させるには、あれくらいのペースがベスト。一度しっかり攻めてしまうとタイヤが一気に減ってしまう。そこが今の僕らの懸念点です」(伊藤選手)

富士24時間レース名物の花火が上がる頃、コース上は“トラフィックパラダイス”に。あちこちで混走が発生し、選手たちもサポートスタッフたちも神経がすり減る一方だ。

レジェンド・浅野、「走って直して」

夜が更け、ピットでは“浅野レーシング名物カレー”がふるまわれる。サーキットに響く花火の音と共に、富士24時間名物の夜が始まる。

だが、花火か霧か──視界不良の中、再びフルコースイエロー(FCY)となり、SCが投入。そのタイミングでドライバーが三上選手からレジェンド・浅野武夫選手へとチェンジされる。

情報が少ないのが、夜間走行の最大の恐怖だ。霧が深くなり、またしてもFCY。

SCに切り替わったその瞬間、浅野選手がピットインしてきた。

そして降車──かと思いきや、そのままマシン修理に取りかかる。

「レーシングスーツのまま行きます!」(浅野選手)

走って、直して、また走る。浅野武夫、その生き様そのものが24時間レースの魂を体現しているようだ。

YouTube動画で、“激戦の裏側”を目撃!

今回のレース模様は、YouTubeチャンネル「&Race モータースポーツ情報」にて【再公開・「浅野レーシングサービス密着取材 決勝 #2」スーパー耐久2025 第3戦 富士24時間レース#80】として配信中。

現場の緊張、笑い、混乱、興奮──そのすべてが詰まったリアルな記録をぜひ体感してほしい。

次回は、いよいよ決勝後半編。激戦の終盤、浅野レーシングのドラマはどんな結末を迎えるのか。最後まで目が離せない。

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